波と手紙

小田桐 夕のブログ。塔短歌会に所属しています。         ゆふぐれはあなたのなかに沈みゆくとほき国だと気づいてしまふ

同人誌

ぱらぷりゅい

「傘」という意味を持つ同人誌。 関西の女性たちが12人集まって発行しています。 (1回きりで終了らしいので、ちょっともったいない感じはしますが) 各人の12首の短歌が初めに収録されています。 この眉を蔑するもまた愛するも男だということ夜の紫陽花 江…

大森 静佳 「サルヒ」

先日、なんとか手に入れた大森さんの「サルヒ」から少しだけ。今年の夏にモンゴルに行かれたときの写真と短歌で構成されています。モンゴル語で「風」を意味する「サルヒ」には大草原の景色が広がっています。 唇もとのオカリナにゆびを集めつつわたしは誰か…

『COCOON』  創刊号

今回はコスモスの結社内同人誌である『COCOON』を取り上げます。コスモスはかなりの人数を擁する大きな短歌結社です。歌歴の長い年配の方も多く、若年層がもっと自由に作品を発表、批評できる機会を作ろうということで創刊されたのが『COCOON』です。 ちなみ…

京大短歌22号 その2

前回に引き続き、ゆるゆる感想です。「京都歌枕マップ」では京都の地名にかかわりの深い歌をピックアップして該当の場所と一緒に紹介しているのがとても面白かったです。小さいけどきちんと写真も入っていて、イメージを持ちやすいですね。 京都にはたくさん…

京大短歌22号 その1

相変わらず大充実の同人誌です。短歌、評論、京都歌枕マップなどどれも読み応えありました。2回くらいに分けてゆるゆると感想など書いておきます。 止んで知る雨降ることの優しさをまた忘れては夕暮れる冬 朝比奈 新一 昼の雪に花ふる名前あたえつつあなたの…

京大短歌21号 その二

「京大短歌21号」には面白い評論が載っている。「口語にとって韻律とはなにか―『短詩型文学論』を再読する―」という阿波野さんによる評論です。短歌には調べが大事、と言われているいわば定番の内容に対して「本当にそうだろうか」と疑問を出し、『短詩型文…

京大短歌21号

今回は「京大短歌21号」を取り上げてみます。昨今いろんな大学短歌会がありますが、京大短歌会はそのなかでもかなりの伝統を誇る短歌会です。短歌作品はもちろん、評論、歌集の批評会の記録、そして今回は「吉川宏志特集」と題して京大短歌OBで塔短歌会の…

「中東短歌3」での対談をもういちど読んでみる

ブログをはじめるにあたってどの書籍をとりあげようかすこし迷ったが、初回は「中東短歌3」のなかの齋藤芳生さんとサムーイール氏の対談を読み返してみたい。 福島県在住でいまも震災の被害を見続けている齋藤さんと、シリア内戦を逃れてヨルダンに避難して…