波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

横山未来子 「金の雨」

ゆっくり読んでいたら、次の歌集「午後の蝶」がでていますがな・・・。「金の雨」はもともとは30首連作として編まれた作品がベースになっているのでひとまとまりの世界に浸りながら読むことができました。 植物を詠んだ歌 日蔭なる草にとまれば植物のしづけ…

一首評 「片耳」

失はれし瓶の片耳を恋ふやうな愛が身内の奥に残れり *身内=みぬち 楠 誓英 「青昏抄」 先日、葉ね文庫さんで買った一冊のなかから。美術館で陶磁器を見ている一連のなかにおかれている歌です。 しずかな美術館のなかでひっそりと置かれた、片耳が欠けた状…

一首評 「柘榴」

鮮明に柘榴の咲けり読み終へてまたはじまりへ戻る詩のごと 横山未来子 「金の雨」 柘榴というと、どうしても実を思い浮かべてしまうのですが、花もとてもきれいですね。 まあるく膨らんだつぼみからぱっと咲いた柘榴の花って鮮やかな色のおかげもあってとて…

広島 その5 (西条でみかけたあれこれ)

さて、やっと広島旅行の写真の紹介が終わります・・・遅い。 最後は西条の酒蔵通りのあちこちで見かけたちょっと面白いもの。 これは杉玉っていいます。まんまる。酒蔵の軒先に吊るされるシンボルだそうです。 起源をさかのぼるとかなり古く、球形になったの…

広島 その4 (酒泉館・くぐり門珈琲店)

さて、まだ写真があるんですわ・・・。 西条でお茶のできるところを探していたのですが・・・ほんとは酒泉館っていうところに行きたかったのです。でも閉まってました・・・。残念。 昔は醸造試験場として使用されていたそうです。こういう古い洋館ってすご…

広島 その3(西条酒蔵通り界隈)

ここ数年で飲めるお酒の幅が広がり、以前はワインばかりだったのが日本酒も好きになりました。広島の西条はたくさんの酒蔵がある街なので、広島旅行の際に寄ってみました。 酒蔵通りには、高い煙突と白い壁の酒蔵が並んでいました。赤煉瓦の高い煙突にはその…

広島 その2(平和記念公園、その周辺)

原爆ドーム付近の小さい噴水。まだ日差しがつよいなか、水の動きがほんとにきれい。 こちらは動員学徒慰霊塔。付近を通った人がそっと手を合わせていかれるのです。 原爆ドームからすこし歩いて元安橋を渡るときの写真です。橋の向こうには白っぽいレストハ…