波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

一首評「向日葵」

向日葵をきみは愛(を)しめり向日葵の種子くろぐろとしまりゆく頃ぞ 坪野哲久「冬のきざし」『桜』 「向日葵」を愛した君とは、歌誌「鍛冶」の若手として期待されていた青江龍樹。 残念ながら戦争への召集がかかり、哲久とは会うことも叶わぬまま戦場へ赴く…