波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

「みかづきもノートvol.3」完成!

私がゆっくりペースで続けているオンライン読書会の内容を、小さな冊子にしております。

 

みかづきもノートvol.3」が完成しました。

 

 

以下のBOOTHで販売しております。1冊500円!充実した内容とお求めやすい値段!

(通販対応は参加者でもある、濱松さんにお願いしております)

 

booth.pm

 

みかづきもノートvol.3」に収録したのは、以下2冊の歌集の読書会の記録です。

  • 読書会記録
  1. 真中朋久『雨裂』
  2. 真中朋久『エウラキロン』

*どちらも砂子屋書房の現代短歌文庫に収録されています。引用歌のページ数などはこの文庫に合わせています。

  • 評論
  1. 三沢左右「視線の棘 ―子供の歌とエロティシズムの歌―」
  2. 小田桐夕「作者の目、作者の重心」

初期の歌集は入手が難しいものですが、現代短歌文庫として発売になったことで、私自身、久しぶりに読めてすごく嬉しかったのです。

 

ご興味ある方はぜひ歌集と合わせて、「みかづきもノートvol.3」もお読みください。真中さんご本人のコメントも多くて、とても貴重です!

 

今回は短めですが、評論も書いて収録しました。

 

三沢左右さんはコスモス短歌会で現在、時評を担当している方です。真中作品の特徴を、対象に向ける視線の鋭さから読み解いてもらいました。「子供の歌」と「エロティシズムの歌」が、どう関係するのか。

 

小田桐は真中氏の『雨裂』と、黒瀬珂瀾氏の『ひかりの針がうたふ』の中の環境調査の歌について、比較して書いてみました。

 

『雨裂』読書会の中で真中さんが「最近だと、黒瀬さんも似たような環境調査の歌を詠んでいたので、比較して読んでもらえるといいかも」と仰っていたので、それがヒントになりました。

 

ちなみに「みかづきもノート」にはバックナンバーもあります。vol.1はかなり少ないと思うので、お早めに!

 

みかづきもノートvol.1」

  1. 江戸雪『空白』
  2. 松村正直『紫のひと』

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みかづきもノートvol.2」

  1. 梶原さい子『ナラティブ』
  2. 小島ゆかり『雪麻呂』

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ご多忙にもかかわらず、著者の方が読書会にご参加くださり、貴重なエピソードを語ってくださるので、本当にありがたいと思います。ご協力ありがとうございました!

 

みかづきもノート」は今後もう作らない可能性が高いのですが、試行錯誤しながら作ってみて学んだことも、いろいろとありました。

 

読書会と「みかづきもノート」制作にご協力くださった方々に感謝いたします。