波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2018-01-01から1年間の記事一覧

2018年を振り返ってみる

2018年のふりかえり記事。

江戸雪 「今日から歌人!」

江戸雪さんの「今日から歌人!」のレビューです。

塔2018年12月号

今年の最後の塔がきました。 12月号の月集と、作品1のなかから、ちょっとだけ評をしてみます。 ちなみに今年の私の詠草ですが、塔1月号と12月号で新樹集に掲載されていました。 最初と最後で、なんかまとまり(?)がいい・・・。ありがとうございました。

塔2018年11月号

さて、前回の記事を書いてすっきりした部分もあるので、リハビリ(?)がてら、塔11月号の月集の評をあげてみましょう。

短歌結社「塔」に入会して4年過ぎたのでちょっと振り返ってみた

短歌結社「塔」に入会して4年が過ぎたので、考えをまとめてみた。

一首評「椿」

一首評。江戸雪さんの『Door』から。

一首評 「秋」

一首評。澤辺元一氏の『晩夏行』から。

染野太朗「人魚」

最近、染野太朗さんの「人魚」を読んでいました。非常に読みごたえのある歌集で、印象深い一冊でした。 内部には暴力的な衝動を持ちながら、直接の暴力はあまり描いておらず、全体として抑制のきいた歌集になっています。 ただ同時に、「人魚」を殴るといっ…

一首評「欲」

早さではなくて想いがほしいのだが 欲とは初夏の水に似ている 染野 太朗 「馬橋公園」 『人魚』 公園で野球少年を見ている一連のなかにある歌です。 なにかをほしい、と思う気持ちは誰の中にもあって、けっこう強烈なエネルギーになることがあります。 作中…

林和清 「去年マリエンバートで」

久しぶりに歌集の評を更新しましょう。 歌集を含めて、書籍をじっくり読んでいるだけではなくて、自分なりに評を書いておくのは今の考えを整理して、後から振り返るためにも意味があると思っています。なにより、文章を書くことそのものが、やっぱり楽しい。…

一首評 「危機」

うすいグラスにいつも危機はありいまは逢ふ前の君に救はれてゐる 林和清 「みちのくの黒い墓石」『去年マリエンバートで』 ブログを書く気がなくなってしまって、1ヵ月くらいほったらかしにしていました。 気が向いたときに、ときどき記事を更新してみます。…

8月のメモ

先日、はじめて塔の全国大会へ行ってきました。 最初はあんまり参加するつもりがなかったのですが、会ってみたい会員さんが何人か参加なさるということだったので、悩んだ末に参加しました。 もともと、大人数の場所が好きでもないので、あんまり期待せずに…

塔2018年7月号 5

巻末の作品批評、今年の後半の担当者の方に変わりましたね。 7月号では、加茂さんの評がよかったな、と思います。

塔2018年7月号 4

塔8月号が10日ごろには届きました。早い。ありがとうございます。

塔2018年7月号 3

塔新人賞は、近藤真啓さんが受賞されています。おめでとうございました。

塔2018年7月号 2

塔7月号には塔短歌会賞や塔新人賞の発表が載っています。 塔短歌会賞は白水ま衣さん。 受賞作は完成度の高い作品でした。おめでとうございます。

塔2018年7月号 1

暑いよー。暑いし、時間があんまりないし、やる気もいまひとつでないので、7月号の短歌の紹介はわりとあっさりにしようか、と思っています。 (実は一度、休もうかとも思っていたよー・・・バテ気味で。)

大森静佳『カミーユ』

『カミーユ』は、大森静佳さんの第二歌集。赤い表紙にも迫力があります。 ふだん、歌会などで会う大森さんは、聡明なお嬢さんといった感じで、そんなに激しい感情の持ち主には見えない感じ。 その一方で作品を読んでいると、じつはとても激しくて美しい世界…

塔2018年6月号 5

ちょっと追加があります。先月の若葉集で、次の歌を取り上げました。 努力してないからダメか努力してないからダメか努力してない 小西白今日 塔2018年5月号 P175 面白い歌だなと思いつつ、なんか見たことあるな、という気分も抜けずにいました。 ・・・やっ…

塔2018年6月号 4

塔6月号には、永田和宏氏の代理で、松村正直氏が選歌を担当した欄があります。 松村さんの選歌欄ってちょっとサプライズで、いいなぁ。 あと、特別作品の江戸雪さんのコメントが短い中でもアドバイスになっています。 こういうコメントがもっと聞けるといい…

塔2018年6月号 3

出町座って座席の座り心地とか、どうなんだろう。 そのうち、出町座で映画を見てみたいとは思っています。

塔2018年6月号 2

出町座に行ったのは、林和清さんと大森静佳さんのトークイベントに参加するためでした。 映画と短歌という興味深いテーマで、 影響を受けた映画について語ったり、 今回のために詠まれた短歌の朗読までありました。 とても内容の濃いイベントでした。

塔2018年6月号 1

先日、はじめて出町座という映画館に行ってきました。 京阪出町柳駅から徒歩5分、商店街に行くまでに鴨川を渡るのです。 ・・・夏の日射しに川面がキラキラしてきれいだった。 かなり昔、京都は本当は住んでみたい街だったことを 思い出して、帰りにちょっと…

6月の中之島歌会に行ってみた。

6月18日に発生した大阪北部の地震によって被害に遭った方々に、 お見舞い申し上げます。 私が住んでいる場所もけっこう揺れました。 幸い、ライフラインの復旧が早くて、予想していたよりも 早く日常の生活に戻ることが出来ています。 当日やその後も、SNSな…

塔2018年5月号 5

やっと塔5月号が終わる―。なんか長かった。 ・・・そろそろ6月号がくるはずだけど。

塔2018年5月号 4

塔の会費、振り込んできました。 20日までだけど、そろそろお金を 払うほうがいいでしょうね。

塔2018年5月号 3

帰宅したとたんに強い雨が降ってきたので 今日は運のいい日。

塔2018年5月号 2

最近、絵を描いてはツイッターに1枚アップ、という試みをやっています。 意外に続いていて、「他人の目に触れる機会を作る」のが モチベーションになる、ということを感じています。 ・・・っていっても私は鍵つきアカウントなので、 だれにでも見てもらえる…

塔2018年5月号 1

今回はゆっくり読んでいてブログの更新が進まないー。 まずは月集から。

小島ゆかり『馬上』

『馬上』は小島ゆかりさんの第13歌集になります。 意外な展開や柔軟な発想が随所に見られて、 日常の歌をより豊かにしている印象がありました。