久しぶりに歌会について。
今月26日に開催された第1回別邸歌会に参加してきました。
別邸歌会は、松村正直さんと川本千栄さんが主催する歌会で、各地のレトロな建物内で行うことが特徴です。
今回は松村さんが司会を担当されていました。(川本さんはお怪我のため欠席)
会場は姫路文学館にある望景亭。広々とした洋間を使用。落ち着く雰囲気です。
望景亭(旧濱本家住宅)は大正5年から昭和4年まで約13年かけて作られたもので、国の登録有形文化財建造物に指定されています。歌会を行う洋間は新たに増築されたものですが、大正期の和室・茶室・廊下なども自由に見学することができます。 pic.twitter.com/7Kfm3ZMfit
— 別邸歌会 (@betteikakai) June 16, 2022
参加にあたっては、ひとりあたり二首を事前に提出しておき、当日に全員の短歌がプリントとして配布されます。
選は行わず、プリントの最初から順に短歌について意見を言っていくスタイルでした。
最初に松村さんから、どんな歌会なのか、軽く説明がありました。
印象に残った点を挙げると、「歌会はライブなので、メモを取るよりは、顔を上げて話して欲しい」という点。
メモを取ることが悪いわけではないのですが、その時の自分の考えを率直に言っておくほうが大事ですよ、ということでしょう。
この説明の効果があったのか、初対面の方も多いようでしたが、複数の参加者から「たくさん話せた!」という感想を聞きました。(歌会に限りませんが)気軽に話がしやすい雰囲気の場って理想ですよね。
コロナ禍のためもあり、私にとっては、対面での歌会っておよそ2年ぶり。初対面の方がほとんどでしたが、別邸歌会は全体として話しやすい雰囲気だったと思います。
進行は一首あたりの意見をある程度出し合ったら、すぐ次の短歌についての話し合いに移っていくので、松村さんからの選者的なコメント等はありません。
そのため「先生からコメントがほしい」「できたら添削してほしい」みたいな感覚で参加すると、ちょっとイメージと合わないかもしれません。
「講師や先生としてではなく、私も一参加者として参加できる歌会を作らないとな・・・と思って別邸歌会を始めた」みたいなことを松村さんが仰っていました。
塔を退会なさった松村さんにとっても、参加者の方と短歌について対等に話せる場になっていくんじゃないでしょうか。
司会がテンポよく進めて下さるし、上下を作らない方針で、発言しやすいことが印象的でした。歌会に慣れてなくても気軽に参加できる場が欲しいな、っていう方は参加なさるといいと思います。
次回以降の予定などは以下を参照なさってください。