2015-05-12 一首評 「螢」 一首評 見つめ合う時の深さを計れずに螢見に来てわずかに憎む 梅内美華子「梅内美華子集」 新しく読みはじめた歌集のなかで、気になった歌です。 いまひとつ思いどおりにいかない恋が背景にあってかみ合わない関係を「わずかに憎む」若いときの恋愛ならよくあるんじゃないかな、とちょっと懐かしくなってしまった (^_^.) 「螢」という儚い生きものの選択がいいのでしょう。光はきれいなのに、長く続かないいのち、というイメージが合っています。