波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

大森静佳『カミーユ』

赤い花

 

カミーユ』は、大森静佳さんの第二歌集。赤い表紙にも迫力があります。

 

ふだん、歌会などで会う大森さんは、聡明なお嬢さんといった感じで、そんなに激しい感情の持ち主には見えない感じ。

 

その一方で作品を読んでいると、じつはとても激しくて美しい世界を持っているのだろう、とも思います。

 

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塔2018年6月号 5

ちょっと追加があります。先月の若葉集で、次の歌を取り上げました。

努力してないからダメか努力してないからダメか努力してない    小西白今日    塔2018年5月号 P175

面白い歌だなと思いつつ、なんか見たことあるな、という気分も抜けずにいました。

・・・やっと思い出したのが、この歌です。

ぼくたちはこわれてしまったぼくたちはこわれてしまったぼくたちはこわ    中澤 系 uta 0001.txt』

こんな特徴の強い歌をなんでパッと思い出せなかったのか・・・。

この歌を踏まえているとしても、やっぱり取り上げたとは思いますが。

今さらですが、ちょっと補足してみました。

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塔2018年6月号 4

塔6月号には、永田和宏氏の代理で、松村正直氏が選歌を担当した欄があります。

松村さんの選歌欄ってちょっとサプライズで、いいなぁ。

あと、特別作品の江戸雪さんのコメントが短い中でもアドバイスになっています。

こういうコメントがもっと聞けるといいのだけど、と思う。

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塔2018年6月号 2

出町座に行ったのは、林和清さんと大森静佳さんのトークイベントに参加するためでした。

映画と短歌という興味深いテーマで、

影響を受けた映画について語ったり、

今回のために詠まれた短歌の朗読までありました。

とても内容の濃いイベントでした。

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