波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2023-12-27から1日間の記事一覧

一首評「犬」

日だまりを海としその身横たふる犬よ大陸のごとき呼吸よ 「ヴィオラと根菜」『翅ある人の音楽』濱松哲朗 P154 暖かな日だまりと犬の組み合わせは、なんとも長閑。ひとつ前に 上向きの蛇口に口をすすぎつつ冬の日向の公園にゐる 「ヴィオラと根菜」『翅ある人…