波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2023-10-01から1日間の記事一覧

一首評「喉」

海峡を女の喉とおもうとき吹き送られて小鳥ら渡る 杉﨑恒夫「幻想空間」『パン屋のパンセ』P72 女性の喉を思うとき男性のそれとは違って、なめらかなほっそりした線を思い浮かべます。 海峡という陸に挟まれた狭い海洋と、ほっそりした女性の喉。 比喩として…