波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2023-06-24から1日間の記事一覧

一首評「錆」

軋みつつひらいた傘の骨の錆 大抵のかなしみは既出だが 沼尻つた子「From Dusk Till Dawn」『ウォータープルーフ』P180 けっこう使い込んだ傘なのか、傘の骨に錆が発生している。 あまり気にしていなかったかもしれないが、ひらくときに傘が軋むから気づく。…