波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2020-12-23から1日間の記事一覧

松村正直 『午前3時を過ぎて』

今回取り上げるのは松村正直氏の『午前3時を過ぎて』です。 以前とりあげた『やさしい鮫』から約8年、端正な文体がさらに深化したという印象です。 (諸事情あって、前の記事を再投稿しています・・・)

一首評「戦士」

ぼろぼろに朽ちたり燃えあがつたりする薔薇がいとしき戦士であつた 木下こう「あはくてあかるい」『体温と雨』P127 『体温と雨』に収録されている歌は全体的に、まさに淡い感じの歌が多いです。 そのなかでポイントになっているのは、名詞の使いかたではない…