波と手紙

小田桐 夕のブログ。塔短歌会に所属しています。         ゆふぐれはあなたのなかに沈みゆくとほき国だと気づいてしまふ

塔10月号の感想 

久しぶりに塔の感想をあげておきましょう。

って10月号は2年に一度の「10代20代特集」・・・

私が塔に入って2年経ったのね^_^;  うーん、早い。

今回は合評をやっていて注目した方の短歌を取り上げてみましょう。

 

図書室の図鑑に眠る青い蝶狭い世界の中を生きぬく        濱本 凛 

 

一軒の住居址の西と東にて落ちいし土器をここに接ぎいる *接ぎいる=つぎいる 風橋 平

 

レモンティーのレモンをそっと食みながらあなたは夏の窓際にいる   稲本 友香  

濱本さんの短歌は学校生活のなかのモチーフを

うまく取り込んで詠んでいることが多いですね。

日常のなかの詩を捉えていく視点が楽しみです。 

 

風橋さんの職業詠は読み応えがあって注目しています。

「西と東にて」という位置の提示など、具体的な描写がいい。 

 

稲本さんの歌のなかの「レモンティーのレモン」の使い方に惹かれます。

レモンティーに添えてあるレモンは飾りみたいだけど、欠かせない。

なんとなく主体と相手の関係の暗示のようです。

 

塔には上手い人は大勢いますが、自分の目で、

今後さらに伸びそうな人を探しだすのも楽しいと思います。