波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2025-07-11から1日間の記事一覧

一首評「青年」

背にひかりはじくおごりのうつくしく水から上がりつづけよ青年 佐藤弓生「バビロン」『世界が海におおわれるまで』P89 その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな 与謝野晶子『みだれ髪』 を思わせる内容と詠みぶり。っていうか本歌取りかな。…