波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2020年を振り返ってみる

今年最後の投稿になります。2020年は誰にとっても、驚きやショックの連続みたいな1年になってしまいましたね。

 

私もなんとか無事に年末を迎えることができて、ホッとしています。

 

年のはじめに転居して、新しい生活が始まったことがプライベートでは大きかったな。

 

今年考えたことを少し振り返ってみます。

 

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今年も無事に12冊の「塔」が手元に届きました。例年以上に大変な発行作業だったと聞きます。

 

関わってくださった方々や、配送してくれた業者さんまで、ありがとうございました。

 

塔12月号には恒例の回顧座談会が掲載されています。

 

塔8月号の「方舟」に掲載された私の意見についても言及していただきました。ありがとうございました。

 

短歌という短い作品の鑑賞にあたって、一首で読むことも連作で読むことも両方大事だと思っています。

 

だけど、普段は当たり前だと思っている価値観や先入観で決めつけすぎた読みをすることで、一首と向き合うことがかえって難しくなる面もある点を私は書いたのです。

 

これからも誌面に対して意見があれば、「方舟」に送るかもしれません。掲載、ありがとうございました。

 

今年の春以降、今まで当然のように開催されてきた歌会や批評会が中止・延期になり、なんだかやることがすごく減ってしまった感じがありますよね。

 

単に予定が減っただけでなくて、今まで当然に出来ていたイベントが成り立たないんだな、というショックもあります。

 

私はもうリアルの歌会には参加していなくて、ときどき塔のZoom歌会に参加しているくらいです。(今日も夕方までZoom歌会に参加していました。ありがとうございました。)

 

Zoom歌会に参加してみたのは今年の3月のこと。そのときの記事は以下になります。

 

odagiri-yu.hatenablog.jp

 

最初は奇妙な感じがありますが、慣れるとかなり便利。実際に会うのは無理ですが、遠方の人たちであっても会話ができるので、オンラインツールのメリットを実感しています。

 

実は今年の夏頃から、オンラインで小さな読書会を始めてみました。すごく小さな集まりですが、そのぶん内容が濃いものにしたい、と思っています。

 

一冊の本(歌集が多くなるけど)を集まった人たちとじっくり読み込んでいく、とても贅沢な時間です。私だけでなく、参加してくれた方にとって有意義な場になるといいな。

 

読書会では、いろんな角度から作品の内容や良し悪しに迫れるものにしておきたいのです。考えや意見が違っても、いや本来は違っているからこそ、そこは時間を割いて意見を言ってみたいところです。

 

小さな読書会のために、わざわざ時間を割いて参加してくれた方には感謝しています。これからも時々、オンラインで会えますように。

 

今年の初めに自分で決めた(短歌の)プランのうち、実現できなかったこともあります。特に悔やまれるのは、古典を読む量を思ったほど増やせなかったな・・・っていう点ですね。

 

もっといろんな時代の作品に触れておきたい。そうしないと、どんどん似たような歌しかできない気がして、ちょっと怖い。自分の作品で、もうちょっと変化を出していきたいです。

 

当ブログも気長に続けてきたけど、一時期にくらべてやる気が落ちてしまったのは事実だし、もう少し一首評とか増やしたいですね。

 

今年も1年、このブログを読んでくださってありがとうございました。

 

今年はあんまり短歌を頑張る気がしなくなっていた時期もあったのですが、友達と(オン・オフ含めて)話ができて、考えを整理することが出来ました。

 

私の考えや意見も、だれかのやる気やヒントに繋がるといいな。

 

それでは、よいお年をお迎えください。