自転車が魚のように流れると町は不思議なゆうやみでした
松村 正直 「駅へ」
なんとなく物語の書き出しみたいな雰囲気をもっていますね。
自転車に乗っただれかがすっと近くを通りすぎた光景かなと思います。
「魚のように流れる」という比喩で動きの滑らかさ、
「ゆうやみ」というひらがなの表記でたっぷりとした夕陽にあふれた夕暮れの光景が
読んでいるものの中に浮かびます。
夕暮れに感じる切なさや寂寥感はたぶんだれでも知ってはいるはずですが、
その感覚をきれいに切り取った一首です。
自転車が魚のように流れると町は不思議なゆうやみでした
松村 正直 「駅へ」
なんとなく物語の書き出しみたいな雰囲気をもっていますね。
自転車に乗っただれかがすっと近くを通りすぎた光景かなと思います。
「魚のように流れる」という比喩で動きの滑らかさ、
「ゆうやみ」というひらがなの表記でたっぷりとした夕陽にあふれた夕暮れの光景が
読んでいるものの中に浮かびます。
夕暮れに感じる切なさや寂寥感はたぶんだれでも知ってはいるはずですが、
その感覚をきれいに切り取った一首です。