2015-11-19 一首評 「ブロッコリー」 一首評 喉をゆくブロッコリーのこまかさは一塊の森さやぐ涼しさ 大口 玲子 「海量」 「もの喰ふ女」のなかに置かれていた一首です。 ブロッコリーは確かに森を連想させる野菜です。喉を通っていく食べものと、連想してしまう森のさやぎとのリンクが面白い。緑色を思いながら読むので、とても爽やかですね。食べているときの感触、味覚、緑色という色彩と視覚、森の匂いや風の涼しさ、いろんな要素が入っています。 飲食の短歌っていろいろ探すと面白いかもしれません。