天界にひとつ穀物の種子置きて春の地上はどこまでも風
中山明 「猫、1・2・3・4」
中山明さんの短歌はずっと前から好きで
憧れている世界のひとつです。
「天界」という神々しいイメージの世界に置かれる小さな種のひとつぶ、
見下ろせば地上の大地に吹いている風、
天上から世界を見渡している壮大な視点が気持ちよくて
よく覚えている歌です。
最近、仕事に絡んでちょっと決心したことがあります。
くわしいことはこのブログには書きませんが
小さくても決意って種まきのようなイメージがあります。
いま置かれている状況に合う一首を思い出せるのは
たぶん大事なことなのでしょう。