拒みしか拒まれたるか夏の夜の踏切が遠く鳴りゐたりけり 真中朋久「リコリスの鉢」『エフライムの岸』P96
桜吹雪 つよい怒りを脱ぎ捨ててどの無知よりもつややかでいる 工藤玲音「ほそながい」『水中で口笛』 工藤玲音さんの第一歌集から。言葉のもつ弾力を感じる歌が印象に残りました。 この歌なら、下句の「どの無知よりもつややかでいる」。 「無知」は本来、悪…
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