波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2020-08-29から1日間の記事一覧

一首評「領地」

体育館の窓に雪呼ぶ雲ながれ視界は多く心の領地 P108 小島なお 「心の領地」『展開図』 体育館の窓越しに、空に重そうな雲が見えてきたシーン。雪が降る予感を感じつつ、まだその瞬間は来ない。 上の句から下の句への展開がとても難しい一首でした。 眼で見…