波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2016-01-20から1日間の記事一覧

一首評 「針」

美しさのことを言えって冬の日の輝く針を差し出している 堂園 昌彦 「やがて秋茄子へと到る」 唐突な要求で、きっと言われたひとは困ってしまうだろう。「言え」という命令形と「針」という物体の鋭さやその先端の光が相手に向けられています。とても鋭い気…