波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

角川「短歌」 8月号

角川「短歌」8月号の公募短歌館で2首採用していただいたのでちょっと紹介しておきます。 特選 (佐伯裕子 選)花と空まぜてしまおう 自転車で細い砂利道に傷あたえつつ 佳作 (伊藤一彦 選)さよならは切符のかたち いつまでもポケットのなかで揺られていた…

はじめて塔の歌会に行ってみた。

先日、はじめて塔短歌会の歌会に参加してみました。私にとって歌会の参加って、ほんとにこれがはじめて・・・・でした。 ざっくり感想を書いておきます。

佐藤弓生 「モーヴ色のあめふる」

自分ではとても描けない幻想的な世界に惹かれることってありますね。今回は佐藤弓生さんの「モーヴ色のあめふる」を取り上げます。 ■なにかと接する面をとらえた歌 天は傘のやさしさにして傘の内いずこもモーヴ色のあめふる人は血で 本はインクで汚したらわ…

真中朋久『重力』

今回は真中朋久氏の第三歌集『重力』を取り上げてみます。やや重めな内容の歌も多いのですが、読み応えのある歌集だな、という印象です。

真中朋久『エウラキロン』

今回は真中朋久氏の第二歌集「エウラキロン」を取り上げてみます。

角川「短歌」 7月号

角川「短歌」7月号の公募短歌館で短歌を採用していただきました。秀逸 (伊藤一彦 選)たけのこの皮はぎながら語りだす今日はおたがい素直になれる佳作 (沢口芙美 選)言いそびれたことを溶かそう 酒粕をつかいきったらもう春ですね春のおわりに詠んだ歌で…

真中朋久『雨裂』

最近、真中さんの歌集をずっと読んでいました。今回は第一歌集『雨裂』を取り上げてみます。 真中さんは気象予報士として働いていたそうで、短歌のなかに気象用語や天候にまつわる発想がでてくるのが面白く、また印象深いものが多かったです。 実際の仕事の…