波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

一首評 「なのはな」

なのはながなつのつなひくまひるです愛の向こうに人影がある 東直子 「東直子集」 東直子さんの歌はひとから教えてもらったのです。「東さんの短歌も、かわいいんだ」ページを開くと、いままでに私が好んできた短歌とはまた違う世界がありました。 ひらがな…

角川「短歌」 5月号

角川「短歌」に投稿していた歌を採っていただいたので嬉しかったこともあり、ここに載せておきます。角川「短歌」 2015年5月号題詠「家」(楠田立身 選)くらやみをまとっているから美しい祖母がのこしたねこやなぎの穂公募短歌館(古谷智子 選:特選 森山晴…

「恋する万葉植物」

今回は歌集ではなくて、万葉集にちなんだ本を取り上げます。 「恋する万葉植物」文・伊東ひとみ 絵・千田春菜 (光村推古書院) 万葉集の中に出てくる数々の植物と、関連する歌を組み合わせて構成されています。章立ては全部で5章あります。春夏秋冬、そして…

一首評 「キリン」

昔からそこにあるのが夕闇か キリンは四肢を折り畳みつつ 吉川宏志 「吉川宏志集」 動物園というと思いだすのがこの1首です。キリンを詠んだ歌はほかの歌人の方にもあるのだけど、寂寥感が漂うこの歌がとても印象深いのです。「そこにあるのが」の「そこ」が…

雨あがりの動物園

冬のおわりの動物園では結局フラミンゴしか撮れなかった。 途中、けっこう雨が降っていたせいだ。 閉園時間に近くなってやっと雨がやんだ。 雨のあとにはゆうぐれがやってきた。 たくさんいたフラミンゴのつばさ、 晴れた真昼に見るよりきっときれいだったと…

写真の投稿をしてみます。

もう少しブログの更新頻度を上げようと思い、 写真の投稿をはじめてみました。 写真の練習も兼ねて。 2月に行った動物園のフラミンゴ。 きれいな翼の持ち主でした。

松村正直 「やさしい鮫」

今回は松村正直氏の第二歌集「やさしい鮫」を取り上げてみます。