波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2015-05-03から1日間の記事一覧

一首評 「種子」

天界にひとつ穀物の種子置きて春の地上はどこまでも風 中山明 「猫、1・2・3・4」 中山明さんの短歌はずっと前から好きで憧れている世界のひとつです。「天界」という神々しいイメージの世界に置かれる小さな種のひとつぶ、見下ろせば地上の大地に吹いて…