2016-11-01 一首評 「目盛」 一首評 もうそろそろ秋を測りにくるだらう腹に目盛のあるオニヤンマ 小島 ゆかり 『純白光』 急に寒くなってきました。秋が一気に進んでいる感じです。この歌が詠まれたのは9月上旬くらい。秋になると飛んでいるトンボ、たしかにオニヤンマには見事な縞がありますがそれを「目盛」ととらえて、秋を測るためにあると考えるとなんだかとても実用的で、おかしい。 日常の何でもない瞬間を詩に引きあげる歌が短歌日記にはおおくあって読んでいて楽しい本です。