2016-09-24 一首評 「萼」 一首評 子の目より紫陽花の萼大きくて子の目にどつと青があふれる 澤村 斉美 「塔 2016年9月号」 紫陽花の萼のほうが、小さなお子さんの目より大きい。大きさの対比からくる幼い子供へのまなざしが印象的な歌です。 まだ小さな子は今見ている紫陽花のこともその青い色も覚えているはずがないけど自分のことを詠んでくれたたくさんの歌をそのうち受け取るのかな、と思いつつ澤村さんの最近の歌を拝見しています。