波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

旧月歌会に3回ほど行ってみた

なんか久しぶりの更新にして先週の歌会の感想。ややネガティブ気味っていうね・・・。

さて、ここ3回ほど旧月歌会といわれる塔短歌会の歌会に行ってみました。
3回っていう回数は「自分とこの組織の雰囲気が合うかどうかちょっと行ってみたい」
っていうお試しが終わるくらいの回数ですね。

我ながら変わったことやっているなぁという感じです。
ほぼ知らない人ばかり30人くらいいる室内で
4時間ほど短歌の話をひたすらしあって
時間がきたら解散・・・・・。
いや、私の場合、知っている人がいない状態で入会したし
知り合いとかいないのは別にいいと思う。

だれがだれだかよく知らない状況で提出された作品だけ見て
あれこれ言いあうって、不思議な環境・・・。

あと私に話しかけるわけでもないのに凝視してくる会員がいる謎・・・。
なんだろう。別に話しかける気なんかないんだろうから、
じろじろ見てこんでいいでー。


そんなことより、終わった後のもやっと感はなんでしょうね。
なんとなく不完全燃焼というか
すっきりしない感じを抱えて帰る状態が続いています。

だれかに「どう、歌会って楽しい?」って聞かれたときに
「う~ん?どうかなぁ」っていう答えしかできなさそうですな・・・。
いや、まぁいいんだけどさ。

でも今の私にとって旧月歌会以上に条件のいい歌会ってないし、
このもやもやとした感じは
たぶんどこの歌会や短歌のイベントに行ったあとでも
そんなに変わらないようなので、
べつに場所が悪いとかメンバーが悪いとかではなくて
私の内面に起因するのでしょう。


もう少しいいことをかいておくと、
歌会で歌人の方のコメントを聞いていて
「選者ってこの辺に注目するのか―」
みたいなのを直接聞けるのはいいなと思います。

塔6月号の「八角堂便り」で江戸雪さんが
「批評されるときはありがたく受け入れ、その後、
褒められた歌はほんとうにそれでいいのか、
批判された歌はどうなおすかあるいはなおさないかを考えたい」
といった内容の発言をされていました。

けっこう言いたい放題いいますからねー。歌会の批評って。
で作者があとでわかって、「え、この歌は○○さんの歌なの?」みたいになります。

私の歌も自分が意図した内容とは全く別の読みをされたり、
描こうとした内容や心理をほぼくみ取ってもらえたり、本当にばらばらです。
読む人や読むタイミングによって同じ作品がいろいろ変わっていきます。
いろんな角度からひとつの作品に光をあてているようで、
たぶんその変化や違いを面白いと思えるようになったら、
また私の歌会への感想も変わるのでしょう。