波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

旧月歌会に行ってみた&塔4月号の感想

さて先日、ついに旧月歌会といわれる歌会に行ってみました。
出不精の私にしては大きな決心。
旧月歌会は30名くらいいる参加者のうち、4~5名が選者という怖い豪華な歌会です。

歌会によって批評の方法って違うのね。
今までに参加した歌会では「いいな」と思った歌を選んで
紙に書いて司会の方に出すんですけどね。(選挙の投票みたい?)
今回は番号札をとってその番号の歌を批評するという方法でした。

歌会の批評ってあんまりよくわからないのです。
褒めるの?けなすの?
どこまで発言していいものやら、だらだら話しても仕方ないから
短めに言うようにはしているけど上手くいかないのです。
場数ふむしかないのかしら?

歌会のあとにはお茶があったので、なりゆきで参加。
今回は編集部の豪華メンバーのなかに
紛れ込んでしまい、なんか私だけ浮いている・・・。

            *

だんだん毎月の塔を読むペースが遅くなっているのがいかん、と思います。
今後は感想でもいいから毎月の塔を読みながら
思ったことをブログにあげようかなと思っています。
(編集部の方がだれか見ていてくれるかもしれないし・・・)

塔4月号には川本千栄さんによる「統一性と多様性」という短連作批評が載っています。
塔2月号で組まれた短連作特集への批評です。

私の短連作も、今回の批評で取り上げていただきました。
川本さん、ありがとうございました。
力量のある方から批評を得られるのはありがたいことなのだと思います。
連作全体に設定されたひとつのテーマと、個々の短歌がどうつながっているか、
連作のなかで1首ごとにどんな役割を果たしているのか、
塔2月号の短連作の中から5作品を選んで解説されています。

できたらほかの方による短連作の批評も見てみたかったという気持ちはあります。
他の評者ならまた別の短連作をピックアップしたでしょう。

5首程度の短い連作の場合は特に、テーマと1首ごとのバランスがとても難しい。
ちょっとバランスが崩れるとすぐに作品の出来が悪くなりそうに思います。

重たいテーマの場合には全部が重い内容だと読者も疲れてしまうので
さりげない描写の歌をうまく配置するとか
メリハリのつけ方を考えて連作をまとめたいです。