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波と手紙

小田桐 夕のブログ。塔短歌会に所属しています。         ゆふぐれはあなたのなかに沈みゆくとほき国だと気づいてしまふ

一首評 「柘榴」

鮮明に柘榴の咲けり読み終へてまたはじまりへ戻る詩のごと
        横山未来子 「金の雨」 

柘榴というと、どうしても実を思い浮かべてしまうのですが、
花もとてもきれいですね。

まあるく膨らんだつぼみからぱっと咲いた柘榴の花って
鮮やかな色のおかげもあってとてもきれいです。

勢いのある二句切れで一度止まってから長い比喩が続きます。
たっぷりとした長い比喩は、初期のころから横山さんの短歌の特徴のひとつですね。
柘榴の花の美しさと、詩に触発されたイメージの反芻が一首のなかでオーバーラップします。