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波と手紙

小田桐 夕のブログ。塔短歌会に所属しています。         ゆふぐれはあなたのなかに沈みゆくとほき国だと気づいてしまふ

一首評 「雲雀」

そしていま晴れ晴れとした一発の誤射としてぼくは飛びたつ雲雀
         ひぐらしひなつ 「ひぐらしひなつ短歌bot」 

 

しばらく前からツイッターのTLに流れてくる短歌に
ひぐらしひなつ短歌bot」があります。
歌集「きりんのうた。」以降の歌をつぶやいてくれるので、フォローしています。

「そしていま」という初句の前には、
この歌に至るまでの時間の経過があったであろうことがうかがえます。
雲雀は春になるとさえずりながら、天高く飛翔することで知られていますが、
この歌のなかでは「一発の誤射」という意味を与えられています。
すがすがしい光景のようでいて、なんだか悲壮な気持ちを感じます。
誰かに向けての気持ちなのか、何かに挑むときの気持ちなのか、
飛びたったらその後はもうもどってこない予感がします。