波と手紙

小田桐 夕のブログ。塔短歌会に所属しています。         ゆふぐれはあなたのなかに沈みゆくとほき国だと気づいてしまふ

塔2016年11月号から 3

塔2016年11月号の作品1・池本一郎選歌欄から。 ボートにも乗つたねカメラ忘れたね百年生きたといふやうに言ふ 大塚 洋子 P87 ゆったりした雰囲気がとても魅力的な一首です。遠い昔のデートを懐かしむような言い方だと思いました。「乗つたね」「忘れたね」と…

塔2016年11月号から 2

塔2016年11月号の作品1・永田和宏選歌欄から。数字はページ数です。 お互いの屋根裏部屋を少しずつ見せ合うように手紙を交わす 白水 麻衣 69 いままさに親しくなりつつある人でしょう。だんだんとお互いの内面を見せていく様子を「屋根裏部屋を少しずつ見せ…

塔2016年11月号から 1

塔を読みつつ、いいなと思った歌には○をつけていきます。(ダメだろ、って思った歌には×つけていきます) 合評が終わった後なんで塔のなかのいいな、と思う歌をどうしようかな、と思っています。試みに欄ごとに印象に残った歌を取り出していってみましょう。…

塔10月号の感想 その2

塔10月号で連載50回になる「中東通信」が終了しました。 中東在住の千種さんによるエッセイと短歌の連載でとても興味深い内容でした。 屋台のスイカが大きくて甘いこととか、床屋のおじさんとの会話とかちょっとした日常の断片から見えてくる景色がとても好…

塔10月号の感想 

久しぶりに塔の感想をあげておきましょう。 って10月号は2年に一度の「10代20代特集」・・・ 私が塔に入って2年経ったのね^_^; うーん、早い。 今回は合評をやっていて注目した方の短歌を取り上げてみましょう。 図書室の図鑑に眠る青い蝶狭い世界の中を生き…

塔の合評を終えて考えたこと

今年の7月から12月号まで、塔誌上の合評に参加していました。(実際に批評を書く範囲は5月号から10月号まで)塔に載っている作品をいくつか取り上げて、二者間で批評していくというスタイルで執筆しました。 まずは半年間、なんとか終わったぞ、っていう気分…