波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2018-01-07から1日間の記事一覧

一首評 「間」

雨降れば雨の間に立つ花あざみ祖母の死後濃くなりしふるさと *間=ま 吉川 宏志 『海雨』 降っている雨のすじにも間があって、 その間に存在している花あざみ、という描きかたに惹かれます。 ふだんなにげなく見ている光景を あらためて言葉で描写して 定着…