波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2016-10-28から1日間の記事一覧

一首評 「水面」

読み終えし本は水面のしずけさのもうすこしだけ机に置かむ *水面=みなも 吉川宏志 「無花果」『鳥の見しもの』 この歌が収録されている連作の4首目には 吊り革を持つ手離して捲りおりふたたびを読む『チェルノブイリの真実』 *捲り=めくり という一首が…