波と手紙

小田桐夕のブログ。好きな短歌について。

2016-10-06から1日間の記事一覧

一首評 「靴」

秋が来てふたりであるということのたとえば靴をなくしたような 吉野 裕之「甘きfura-fura」 『砂丘の魚』 ふたりでいるのに、靴を片方だけなくしたような感覚でいる、と読みました。靴は両足そろってこそ意味があるのですが、片方だけなくすとなんとも中途半…